フィッシングスクールなるものに参加するのは初めての経験。
長らく自己流でやってきたが、『一流』に触れ、間近に拝見し、アドバイスをいただくのはとても有意義なひとときだった。
主催のSilkyWoodさんは神奈川県の津久井町でランディング・ネット製作をされており、桂川に精通しておられ知る人ぞ知る達人。
佐藤成史さんは、おなじみの日本を代表するフライフィッシャーにしてフォトグラファーであり、執筆活動などなど実に多彩にご活躍中。以前から最も気になる御仁だった。
そんなことで是非とも参加したいと思った次第。
参加者一同13名、8時に集合後は川へ移動し入渓。
気温上昇20℃越え、いい感じの渓なのだが2日前の雨で増水している。
佐藤氏は状況把握に余念がなく、流れの状態からヤマメ付き場を探り、どこに良型が潜んでいるかを睨んでいるかと思うと、斜面の木陰にいる弱った山鳥を見つけ手に乗せて愛でている。こんな観察動作というか余裕というかお人柄がなんとも面白い。
さて先ずは佐藤氏のデモンストレーション。
佐藤氏の、位置どりからホールを効かせたキャスティング、プレゼンテーション、絶え間ないメンディング、ピックアップまでを間近に拝見し得るものは多かった。
この時間帯、虫のハッチは全くなく、バイトもなし…
さしもの佐藤氏もついにフライをニンフに変更、ガン玉もかませて沈める作戦にでた。
そして衆人環視のなかで右岸側からスイングしたフライが流芯に入ったところでガツン!
目を見張る強い引きでしばし耐えた後ラインブレイク。
6.5Xが切られた…大ヤマメかひょっとしてニジマスか?
川から上がった佐藤氏はベストからフライBOXを取り出して披露。
一同覗き込みながら解説を受けた。
今日の主題はライズの釣りだが、全くライズが無い状況で沈める選択対応は致しかたない。
さて、SilkyWoodのスタッフさんより下流でのライズ発見の知らせが入り一同移動。
風はやや強めだが流勢の緩いおだやかなプールにディンプルライズが散発的に続いている。
ヤマメは2〜3尾くらいか。
参加者は番号順に佐藤氏の横でライズに挑んだ。
私は2番。
3番ラインが風にあおられ大苦戦なのだが、耳元で佐藤氏のアドバイスがはいり、
メンディングのタイミングとフィーディングレーンにフライを乗せることに集中できた。
16番のCDCフライはややボリューミーだったのを、佐藤氏みずからカットしてくれていい感じのスペントに整形してもらったが、ついにヤマメは出てくれなかった。
参加者8名のうちで釣ったのは一人だけだった。
こんな感じでポイント移動しつつ順次交代でレクチャーを受ける。
まあハッキリ言ってこれほど緊張する釣りはない。
全員の目がフライの行方を凝視してるって…怖いなあ
後半も佐藤氏のデモンストレーション。
ホールを効かせたきれいなループからのプレゼンテーションをみせていただいたが
またしてもヤマメは出なかった。
今回のライズの釣りは、強風もあって虫のハッチは限定的で超厳しい状況だった。
その後交換した我がスペント#18など見向きもされなかったw
16時半スクール終了。
一同そろって集合写真、ちょっといい感じ!
これほど長時間、他人の釣りをじっくり眺め続けたことは初めてだった。
いくつになっても学ぶことは楽しい。
準備から行き届いたお世話をしてくださったSilkyWood様とスタッフの皆様、佐藤様にはこの場を借りて感謝申し上げます。集合写真は拝借させていただきました。
次回は桂川のいいヤマメが釣れますよう!