2023ラスト渓流は鼻曲がりヤマメ36

2023ラスト渓流は鼻曲がりヤマメ36

まもなく2023シーズンの渓流が禁漁を迎える。
9/13、少々早目のラスト釣行へ。

この夏は降雨少なく相変わらず減水しており、底石は泥被りで水質もひどいありさま。
サカナも元気なく岩陰に入ってじっとしている。
魚影が見えない…
それでも入渓直後の2尾まではまずまずの出だしだったのだが、それからは散々な目に遭った。
プールは魚影無し、水通しの良い瀬周りもうんともすんとも。
なんと2時間近くも無反応。
先行者が叩いた後だったと思われるが、もうお手上げ状態。

今日はここまでかな…
いったん川から上がり、上流域を最後に見てから帰ろうと水際に降りた。
濁りはないが淀んだ感じで、言葉は悪いが腐りかけたような水の色で魚影が全く無い酷い状態。
ガッカリしながら岸際を上流へ進む。
その時、覆い被さった樹木の下で小さなライズがあった。
おや!浮いてる。今日初めてのライズ。
フライを投げてみたが無反応…
うーむ、やっぱりダメだな。
これまでだ。

納竿しようと退渓点を見上げながら川岸を歩き、何気なく振り返って目をやった瀬の開き。
デカい魚体が底に沈んでいるのが見えた。
あれは難しいだろうなと思いつつそのまま斜面を登った。
ティペットにはまだムネアカオオアリのフライを結んだまま…
これを最後にやってみるか!
再び川岸に戻った。
デカいのが底に張り付きじっとしている。
距離を測りラインを引き出す。
一発勝負だ。二度目はない。
バックキャスト一回でフライを投げた。
目標ポイントの1m上にうまく落ちてゆっくり流れ出し、魚体の横を通過する寸前にヤマメが首を振ってフライを見上げた。
そして魚体を曲げてゆっくり浮上接近して瞬時にパクッ。
一瞬、ヤマメと目が合った気がしたがドッバーン!
かかった!
何度も大岩のえぐれに突っ込む、はがすを繰り返した。
渓流用カーブネットより明らかにデカいので、真っ直ぐ寄せて長手方向で掬わないと取れない。
取り損なうとラインブレイクするので慎重に寄せて頭からすっぽり収めることができた。
岸辺の浅瀬で横たえる。
いかつい鼻曲がりヤマメ36cmがそこにいた。

別アングルでもう一枚。
最後の最後にこんな尺上ヤマメが出てくれるなんて、オレは持ってるなぁ♪
(自画自賛スミマセン)
ヤマメくん、ありがとう。
こんな日もあるからフライフィッシングは面白い、やめられないんだ。
2023年シーズンもドラマティックなラストで締めくくりできたようだ。

諦めなくてよかった、終わり良ければ全て良し。