夏の終わり

夏の終わり

大人しく出てきなさーい!
そこにいることはわかっているんだ。
決して悪いようにしないから出ておいで〜♪
そんな感じで粘った末にキター!のがこの夏色オイカワ。
前回取り逃したしたのはキミに間違いない。
タイホーしまーす ウハハ♪

これはオイカワのオス。
夏は恋の季節。
オスは美しい婚姻色に染まるのだ。

5月頃から体色がこのように濃くなり始め、顔は黒化粧したようなガングロとなる。口周りには追い星と呼ばれる棘状の突起つぶがいくつも並ぶ。ライバルを追い払うための武器でもあるらしい。

今年の夏は観測史上最高の暑い夏で少雨だった。
かつてのようにいっぱい釣れない、何度通っても婚姻色オイカワに出会うことができなかった。
もう今年はダメだろうなと思っていたら8/26夕方、ついにヒット。手元まで寄せたところでフライ鈎が外れ逃げられた。
しかし魚体はしっかり視認できた。

約2週間後の今回9/11 17時。
雨でやや増水した同じポイントに立った。
あいつはまだいるだろうか?
フライ鈎を何度も送り込むも釣れるのはレギュラーオイカワだけ。

もうすぐ夕暮れ、タイムアップの頃合いに一際派手な水飛沫を上げてヒット!
水面下を寄せる際に黒い顔と胸びれの赤色が鮮明に見えた。
きたー!あいつだ。
まだここに居てくれた。
婚姻色オイカワはやる気があるだけに引きも強いのだ。
ネットで掬ったら速やかに観察ケースに入ってもらった。
やや小ぶりながら美しい魚体。
婚姻色はやや退色気味で思ったほどのガングロではなかった。
オスの婚姻色は7、8月頃が最も濃い色となり、徐々に退色して銀化する。間に合った♪

 

猛暑続きだった2023の夏もやっと終わろうとしている。