釣行の愉しみにはいくつも要素がある。
今回は紅葉の川で鱒を釣ること。
秋に普通に釣りができる北海道の紅葉の樹間を滔々と流れる川の写真を見ると、なぜか心が騒ぐ。
こういう川でワイルドなニジマスが釣れたらと…
神流川冬季釣り場のハコスチFFはこうした気分が多少は味わえるかな。
こんな期待をもって神流川へ。
川に降りた所は日陰になっておりうっすら寒い。
ざっと10人ほどの先着者が間隔を開けてお楽しみ中。
水は澄んでおり、ハコスチの泳ぐ様子を見つつC&R区間の下流へ向かう。
釣り人が途切れた最下流の流れ込みからスタート。
ロッドはScott G2 8’4″、ラインはDT3F、ティペットは5X。
Scottは尺上のブルックまでは余裕だったので40オーバーでもイケるだろうと思っていた。
そう、準備段階では多少なめて考えていた。
(念のため#5ロッド・リールも持ってきてはいるが車に置いたまま…)
先ずはフラッシャブーテールのWet(ストックしているフックケースからつまみ出したマスタッドの3XL #10、そのバーブは潰してある)を結び、スイングさせて様子をみる。
さい先良くガツンとアタリがきて、トルクフルで強烈な引きでラインが走る…、おっと、指をヤケドするかと…
しかし直後に5Xティペットをブチっと切られて一尾目はThe END。
初めてのハコスチ、これは半端ない!
フライを付け替えつつ気を引き締めた。
そして美ハコスチが。
徐々に慣れてはきたが、40オーバーのクラスになると圧倒的なパワー。5Xティペットをかばいつつやり取り中に何度もバラし連発!
フライは#14〜#10をいくつも試してみた。フックサイズを落とすとどうもバレやすいように思う。
ゆっくり上流へ釣り上がる。
良く澄んだグリーンの水と紅葉半ばの樹木、見上げれば青空。
こういう川で遊びたかったので、もう気分爽快。
川原の大石に腰を下ろしておにぎり弁当とお茶で一服、実に美味い。
さて、もう一踏ん張り。
穏やかな愉しい時間が流れ15時を回った頃に早め納竿。
今回はライズはほとんど無く、ハコスチは沈んで群れていたのでドライは使わずじまい。
ビーズヘッドなどのウェイトを巻き込んだWetでほぼ通したが、ドライはどうだったろうか?
たぶんニジマスが飛び出してきただろう。徹底してハコスチに的を絞った故の攻め方だった。
ハコスチ、これまでの対象魚の中で最もパワーを感じたしきれいな個体が多かった、とにかく愉しめた。
こんな秋のひとときも良いものだ。