GW あのイワナに会いたい

GW あのイワナに会いたい

4月末の金曜日、一応休日にして7連休のゴールデンな週になりました(笑)
朝の苦手な私。6時半に起きてゆっくり出動です。
谷間のカーブを走ると、新緑で脳みそが解放〜!
今日はあのイワナにあえるかなぁ、ワクワク。
昨年は大雨でズタズタになったと聞き、来なかったあの渓。

車を谷横に停めて山道をてくてく、老体には少々キツくなってきた。

曇天だが徐々に晴れる見通しだ

 

イイ感じですね〜!

昨日の恵みの雨もあって水量も回復しており生命感あり。
CDCソラックスの#18を結んで開始。
1尾目は程なく出たがすっぽ抜け(>_<)
アッチャー、1尾目逃すと今日は大苦戦か…

続く2尾目。
派手な水飛沫を上げてイワナが飛び出し反転したが、フッキングできず。
あああ良型じゃないか!
心臓のバクバクがおさまらない。
振り向いてかがみ、カディスに交換。
再度数投流すと、またもバシャッ!
そして痛恨のすっぽ抜け…なんともガックリ。

3尾目、4尾目もすっぽ抜け。(この下手くそ!)
ほらね!やっぱり1尾目逃すとこれだよな〜と独りごちた。
ま、魚影はあるからそのうち釣れるかと気を取り直してポイントを丹念に叩いて上がる。

そして…

両側の岩に挟まれたおいしそうな流れを目にして、はやる気持ちを抑えて慎重にフライ交換。
今日初めてのアントパラシュート#18、ティペットも確認よし。
屈んでゆっくり接近してキャスト!
ぴったりポイントのど真ん中へフワリ着水、1、2、3秒、バシャッ!
今回はガッツリフッキングしており、自分のいる下の段でネットインできた。
5バイト目にしてのやっとの1尾は
愛くるしい子。
20cmに満たないがこれはこの渓のアベレージ。
パラシュートに替えてよかった、やっとすっぽ抜けが阻止できた、大満足。
もう14時を回っていたので、岩に腰を下ろしおにぎりと緑茶で一服。

これに気をよくしたが2尾目はサイズダウン。

別アングルでもう一枚
そして3尾目。
小ぶりなイワナがヒットして取り込みの際、腰のネットに手を回したら…
無い、あれれネットはどこだ?!
しまった、撮影後に岩上に置き忘れたようだ!
いやいやその後の川歩きで小枝にでも引っ掛けたか?
そう思ったら居ても立っても居られない心地で早々にイワナを手で掬い、撮影を済ませた。

なかなか黒いイワナ

さぁネットを回収に戻ろう。
もう釣りどころじゃなくなった。
大切なナシオ印カーブネットだ。

さっき釣ったポイントだからすぐわかるだろうと、道を下りながら釣り上がったルートの岩上や小枝周りを目でなぞるが無い。
そして釣って休憩したポイントに行くも見当たらず。
何度も上へ下へと探し回ること40分以上、汗が出てどんどん気分が落ち込む。
なんで見つかんないんだぁ…

再度、撮影時にネットを外したシーンを思い出してみる。

ネットインしたポイントはイワナを横たえる場所がなかったから…
ネットに入れたまま数メートル下がって…
そうだ思い出した、数メートル下の場所だ!

一目散に何度も探したあのポイントに行き、そこから視線をゆっくり下流に送ると…
岩の上に、あ〜あったぞ、よかった〜!
川の中をバシャバシャ歩いてネットを手にした、もうめちゃくちゃ嬉しかった。
抱きしめたい気分。
16時過ぎでまだ明るいが、もう今日はいい。
神様がよかったね、もうお帰りと言ってくれているような気がした。

一人で山道を下る。
両側の樹間から新緑の山並みが見え、見上げれば青空に夏を思わせる雲がポッカリ浮かんでいた。
ああ、いい季節、渓流釣りはやっぱりいいなぁ。

愛車に戻って帰り支度をしていると、道路工事の担当者が近寄ってきて、
「すみません!これからこの道はゲートを閉めて通行禁止になります。」
「ええっ、いつまでですか」
「約一ヵ月くらいですかね」
「なんと、滑り込みセーフじゃないの。これから帰るよ〜」
なんともラッキーな釣行タイミングだったろう。
ほんと来てよかった!
Tight Lines !