『清流の宝石』に魅せられた男たち…フライの雑誌etc

『清流の宝石』に魅せられた男たち…フライの雑誌etc

土手を下るところでGreen Cherokeeさん(以下、GCさん)が手を振ってくれるのが見えた。
やあやあ、こんにちは。
川原には香ばしい匂いが漂い「ビストロうお」営業中。
すっかりノンアルで出来上がった面々は、GCさん、ナシオさん、そしてうおさんだ。
勧められるままに腰を下ろし、牛スタミナ漬けとレバータレをツマミにノンアルで乾杯。

 

撮影:うおさん

昼メシ抜きの胃袋に染み渡る一杯。
川を渡る風は涼しく、今日はこのままBBQしていたい心地よさだ。

そうこうしてるうちにお客様(Hさん)がご来着。
某釣り雑誌の編集の方で、GCさんへコンタクトがあり、本日の取材となったらしい。
台湾との交流や韓国、東南アジアでの釣りなど、Zaccoが結ぶ交流の輪で広くご活躍のGCさんへの取材、これは面白そうだ。
そしてGCさんから同行のお誘いをいただいた。

この雑誌では以前にもオイカワFFの特集が組まれていたが、近々その続編を出す予定とのこと。
誌上にあるアンケートでも、我が身近なY川をホームグラウンドにする人は多く登場している。
雑誌社としては、先ずはY川の釣り事情(Zacco FF)の情報収集やらGCさんにお会いしたいやらと思うのもうなづける。
そんな場にお誘いいただき、光栄なので速攻バイトした次第。

先ずは一杯とおすすめするも、仕事ですからと取材準備のHさん。
ノンアル片手に焼肉を摘んでいた我々も箸を置き、ではとロッドをつないだ。

うおさんのBH #1 8pcs.ロッドのコンパクトさと、柔らかい調子に先ずは話がはずんだ。
目の前の流れに早速フライを投げるうおさん、速攻で1尾目オイカワ。
Hさんの真剣モード取材を受けるうおさんだった。

撮影:GCさん

さらに、GCさんはいきなり夏色オイカワをゲット。
早速Hさん、カメラを構えて美しい魚体を撮影された。

お客様をお迎えして、この川の釣り風景をご覧に入れるシーンでのこの1尾はとても絵になる。
一同、Hさんどうぞ、どうぞと良さげな流れにポイントをお譲りすると、見事、数投目にしてオイカワがヒット。
さらに連発、さすがだ。

我々は背後から見学させていただいた。毎日がオイカワ釣りと言われるだけあって、さすがのキャスティングだった。
そしてさながらFF講座のような解説も伺った。

以下、あくまで私個人の解釈だが、
1)私たちの仲間内では、ドライの場合、アップクロスで叩き上がるのが通常だが、今回のHさんはほぼクロスからダウンクロスの釣りスタイル。もちろんその場の状況によって攻め方は色々だろうが…
そしてメンディングをまめに入れて、必ずフライ先行のナチュラルドリフト。
クロスからダウンクロス、参考になるね、素晴らしい!

2)フライボックスを拝見すると、パラシュートは見当たらなかった。
そのかわりマシュマロ・アント、ストレッチ式アイカザイム、その他CDC系の各種ドライフライが目に飛び込んできた。
どれもみっちり巻き込まれており、非常に完成度が高く美しいフライばかり。
#18〜#20が主体だろうか、見事なオイカワ専用フライ群だ。
さらにフライボックス自体も面白い、コンパートメントやスリット型ではなく丸いネオジウムマグネットが6個配置されたタイプのもので、私も実物を目にするのは初めてだった。
ふんふん、実に面白い。

3)ホームグラウンドのA川では、ほぼ毎日釣りまくっているとのこと。もう完全にロッドが手の延長になっていらっしゃる。
流れを読む、付き場を読む勘どころの把握が的確。
合わせは手首をヒネる、言わばメンディング合わせとのこと。俊敏な動きだった。
こんな風に、レクチャーをいただきながら皆で叩きまくり、反応が静まったのでポイント移動とした。
ナシオさんは残念ながら早目のご帰還となってしまった。
土手を歩きご案内した先は、大好きな開けた川相の場所。

撮影:うおさん

ニーブーツだったHさん、先ずは川岸上から早々にオイカワゲット。
(もう取材はお忘れのようです… 小声)
我々も川に入らせてもらって、3人が一斉にキャスティング。
日本じゃないような風景ですね〜とはHさんの弁。
GCさん、うおさんも夏色オイカワを追加してご機嫌。

まだ釣れず焦る私 (^_^;)、フライが実は#14ウェットなのだ。
ちょっとデカすぎだったかな?
(通常は#18を多用していたが、敢えて良型狙いでしたので…小声)
アタリはあるが、どうも乗らない。

もう意地でもこれで掛けるぞとばかり、ライズポイントにしつこく流し込んでいると、ついにガッツン!
おおお、やっと来てくれた。
我がBH #1がグゥーンと曲がった。
夏色!

AMIYA印オイカワネットに収め、撮影したのがこの一枚。
(水面の水草に乗せて撮影したのだが、外来種のオオフサモだったw)

ヴィヴィッドな夏色オイカワ、やはり『清流の宝石』だ。
(良かったぁ私だけボーズじゃなくて…小声、ホッと安堵の胸をなで下ろしたのだった)

その後は、各自のBHロッドをHさんに振っていただき、仕事そっちのけで釣りを愉しんでもらった。
宝石に魅せられたオジさんたちの笑顔が溢れている、これがZacco FFの醍醐味だと思う。

実は、この時にオイムツ(オイカワとカワムツの交雑)とおぼしき10cmほどの魚を釣った。
GCさんに鑑定してもらおうとぶら下げて移動中にぽちゃり、ああ残念。
パッと見はオイカワだが体色が全体に緑がかり何か違和感があった。
カワムツのタテ縞は無いが顔がカワムツっぽい。写真撮っておけば良かったと悔やまれた。
GCさんもうおさんもオイムツを釣った経験有りとのこと、やっぱりね。

19時をまわり薄暗さが増して、さすがにアタリも遠くなったところで納竿。4人で川を後にした。

さてさて、これでまだ終わらないのが釣り◯◯の性。
Hさんからお茶しましょう!のお誘いをいただき、一同近くのファミレスへ向かった。

撮影:うおさん

私はいつものことだが、家からヒップウェーダーにバイクで来ているので着替えもままならず、そのまま入店。
それから、2時間以上もにぎやかな歓談となった。
オイカワとカワムツの交雑のこと、台湾オイカワのこと、近郊の河川のこと、…etc。

すっかり夜も深まり、本当は一杯やりたい気分なのだが、散会とした。
次号のオイカワ特集を愉しみにしてますよ、またご一緒にオイカワ釣りを愉しみましょう、Hさん。
有意義で濃密な時間を共有できたのも、GCさんやうおさん、ナシオさんのおかげ。
本当にありがとう、楽しいハヤ好きのオジさんたち。

<オマケ>
この2日後、某釣り雑誌の某ブログにこんな掲載が…
https://furainozasshi.com/asakawa/20170612/