デジカメが登場する前の時代、HD-S(1979年12月発売)には長らくお世話になった。
この全天候型生活防水ストロボ内蔵35ミリEEカメラを購入したのは1982年頃だと思う。
丸味を帯びた形状のボディは強化ポリカーボネート、サイドには握りやすいフィンガーグリップとストロボ。
中央にはまん丸のレンズ保護ガラスと大口径の距離調節リングが配され明快なデザインだ。
レンズはFUJINON38mm F2.8、操作は簡単なプログラムEE機構(当時は最先端の明るさによってカメラの絞りを自動的に変える機構)にフォーカスは目測式、
そして生活防水・防砂・防塵でコンパクトだった。
ちなみにストラップや水に浮くフローティングバッグ、レンズフード、フィルムケースなどオプションも購入していた。
20年近くも愛用し、こんなに綺麗な保存状態ってちょっとすごいでしょ。
実はそれには訳があるんです。
数年使用後、ボディのラバー部分が劣化して溶け始め、暑い夏にはべちゃべちゃになってしまった。さらにシャッターの赤い樹脂部分も劣化して破れてきた。
アフターサービスに電話して送ると、これらだけでなく劣化したパッキン部なども無償で交換してくれて、以降快適な使い心地となった。
同様のクレームは多発していたようで、メーカーの対応は非常に良く、有り難かった。
しかし、画質という点ではもはや現在では物足りない。
長年HD-Sを愛用するのだが、釣りに際しては携行する習慣はまだなかった。
もっぱら子どもの成長記録、キャンプなど家族写真に活躍した。
デジカメを活用したブログやSNSの登場まで、遊びのシーンを撮影して残すためにはプリントすることになるのだが、やはりめんどくさかったのだ。
1999年にFUJIFILM FinePix 600Z初代デジカメ購入。
今見るとでかくて画素数も少ない、これは仕事上での撮影に限定されていた。
2003年5月、二代目デジカメのIXY DIGITAL 30を偶然持参していた時にイワナを釣った。
記念すべき本気の釣行写真はこの一枚から始まった。
すごく嬉しく愉しかったので、これ以降、釣行写真を撮影することが多くなり、やがて第一期のブログ開設となった。
ほとんどの釣行にデジカメを携行する習慣もついた。
そして自然な時代の流れとして、
2009年9月 第二期ブログ開設(朝まづめ夕まづめ)
2010年4月 twitter開始。
2012年8月 千曲川本流で滑り、iPhone 4sと三台目のIXY DIGITAL 10が水没し防水仕様が必須と思い知らされた。
2012年12月 facebook開始。
そして、次のデジカメまでの一時しのぎとして新iPhone 4sには防水ケースとしてLIFEPROOF CASEを装着した。
防水性能は充分と思われたが、水中撮影などをする勇気はとてもとても…
iPhoneをまた買い換えるのは痛すぎですから。
2013年2月 四代目となる防水デジカメOLYMPUS TG-820を購入し、ずっと愛用している。
2013年12月 第三期ブログ開設(朝まづめ夕まづめ2)2017年現在に至る。
画質の良くなったiPhone6を多用している。慎重に取り扱ってはいるが、手を滑らせたら一巻の終わり…
釣行写真も魚を写すだけでなく、川岸周辺の草花を撮ったり、仲間の愉しんでいる様子を切り取ったりと、デジカメは今や無くてはならないツールであり大切なフィッシングタックルとなっている。
そしてより画質が良くて防水仕様のコンパクトカメラが欲しい今日この頃であることは言うまでも無い。