芽吹きの時期の山肌は美しい。柔らかいグリーンやピンクの色彩が目を楽しませてくれる。
川に着いたら9時半を回っていた。
平日ながら春らしい陽気、車も停まっており、きっと先行者も複数人はいたことだろう。
案の定、入渓直後から渋さ歴然。
反応は薄い。
出ても乗らない。
あっという間に１時間半が経過。
この間のお楽しみといえば、先日のうおさんブログに登場する巨大イワナ（50cm近い）に私も遭遇したことだ。
足下にゆらっと黒い影が…
何だぁ、ぎょっとした。
ニジマスか？ いや、鯉か？ ええ？！イワナだ！
逃げるどころかまとわりついて来る感じ…
目の前でライズまでしてる…
念のためにカディスを顔先に流すも無視された。
コイツだな、うおさんが掬い上げたイワナ（笑）
そっとしておくことにした。
先行者に叩かれまくった後は厳しい。
今日一サイズがすっぽ抜けた時はガックリ、ヤバいかも…
さすがに焦ってきた (^^;;
集中力が切れ始めた頃、瀬尻に乗せた#16パラにきた。
小さな飛沫にアワセを入れるとグイグイの手応え。
やっと乗った！
ゆっくり掬くいあげた。
18cmと小振りだが綺麗なヤマメにホッと一息、気持ちいい。
気分がリフレッシュされテンポも回復すると直後に2尾目。
サイズダウンだが結構ケッコウ。
やがて渓相が開けてくるとともに向かい風が強まり、キャスト困難となった。
突き当たりに桜が見えてきた。
両岸を埋め尽くすように咲き誇っている。
そうか、これがあの夥しい花びらを散らせていたんだな。
腹も減ってきたし、ランチタイムとしよう！
右岸側は小学校のグラウンド跡だろうか？
ちょうどおあつらえ向きの石段がある。
一番上に腰を下ろし、ベストを脱いでお茶と弁当を取り出す。
4月の風が汗ばんだ胸元に心地良い。これを味わうために今日は来たのだ。
対岸の桜を眺めながら弁当をほおばる。
見上げれば青空に満開桜がクッキリ。
気持ち良すぎで眠くなってきた。
もう今日はこれでいいような気がしてきた。
