150531 柳瀬川クリーン作戦に初参戦

150531 柳瀬川クリーン作戦に初参戦

5月末の日曜日、遊びたい気持ちを封印してまじめに町内会の環境美化デーの一環「柳瀬川クリーン作戦」に参加した。
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9時前なのに初夏を思わせる日差しはすでに強い。
私は自宅玄関でウェーダーを履き、頭に帽子、首にはタオルを巻いて集合地点の松戸橋に向かった。
妻は30分早く出てすでに川沿いの下草刈り作業に入っていた。
炎天下のきつい作業、皆さんご苦労様です。

幼稚園児や小学生を連れた若いご夫婦や中年、老年の先輩方も続々参集。まさに老若男女が約40名。女性も多いがおっさんも多い(笑)
パイプを組んでテントを設営する人、柳瀬川を守る会が用意したウェーダーを履く若者や女性たち、子どもはもうダブダブのウェーダーではしゃいでいる。
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町内会長のご挨拶が終わると、昼食と飲み物の担当以外は軽トラに5艘のゴミ回収ボートを乗せて上流部へ向かった。妻はゴミ回収が希望だったが、昼食担当にご指名されたようだ。

 

川に着くまでに隣のおばあちゃんにご挨拶すると、なんと、数十年も継続しているこの活動の初年から参加しているとのこと。まさに筋金入りのクリーンおばあちゃんに頭が下がる。

川の上流部(町内会エリアの)に到着。
皆さんベテランで、手際よく軽トラからボートを下ろしたら、全員で川に入った。
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水が実に気持ちいい。
皆さん軍手をした手にはゴミ袋とトングを持ち、どんどんゴミを放り込んでいく。
初めての私はボートを引っ張りながら、皆さんのゴミ袋を集めつつ川を下る。

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オイカワの稚魚がいっぱい群れている。鯉は賑やかな水音を察知して深場へ沈んだようだ。

みずすましがブワッと大量にいる。
住宅地の中を流れ下る柳瀬川だが、鯉は至る所に泳いでいる。
細長い棒かと思ったら4mほどの釣り糸に枯葉が絡みつき、水に流れ浮いていた。鯉釣り用の糸に間違いなさそう。鈎は付いていないが水鳥の足に絡むとやっかい、即回収した。

子どものギャッーの歓声。
何かと思ったら野鳩サイズの鳥の死骸が水底にあるのをつまみ上げたところ。
羽や皮は無くなり、手羽先になっていた。ちょっとグロい!
撮影は控えた。

目の前をアオダイショウが横切る。シュルシュルと蛇行しつつ早い動きで左岸へ泳ぎ去った。
蛇を見たさに子供達がわっと群がり、男の子が捕まえようと手を伸ばすが一瞬早く蛇は泳ぎ去った。

どこどこ?アオダイショウ…
どこどこ?アオダイショウ…

正直、思ったよりゴミが少ない。周辺住民の意識の高さ、年2回の清掃活動の成果の賜物と感心した。
以前には、自転車は当たり前、冷蔵庫やテレビなどの家電製品も平気で捨てられていたそうだ。
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淵の森に達すると、宮崎駿監督がすでに一作業終えて待っておられた。
皆さんでご挨拶。
宮崎監督の環境保全にかける熱意は有名で、地元の人たちと一緒に丹念に作業される。
おかげ様で遠く海外からも視察に来られる由。(という訳で匿名にはしませんでした)

淵の森横の鉄橋下で全員小休止。

休憩班のおじさんが冷えた麦茶と菓子パンを全員に配ってくださり、腰を下ろして味わった。

小学生の子たちは鉄橋下のコンクリートブロックにチョコンと並んで座っているが、ダブダブのウェーダー姿がとても可愛い。
写真撮らせてねと言ったら、ウンとうなづいてくれた。
これがまたカワイイ!

奥の女の子トリオがまた可愛い。変なおっさんと思われるので撮影を控えたw

一服した後は、おじさん達が捕まえた獲物を集めて品評会ならぬ昆虫のお勉強です。(笑)
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トンボの幼虫やクロゲンゴロウでしょうか?子どもは興味シンシンで頭を寄せ合って見ており、タブレットやスマホを手にした大人も集まってあれこれ賑やか。
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そのうち今回の作業に参加されていた理科の先生が呼ばれて、即席の自然観察教室となりました。

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ゴミ回収のリーダーさんと麦茶を飲みつつ立ち話。
私が以前のアユ稚魚放流記事で書いた内容に間違いがあったことに気づかされた。

数十年前には、柳瀬川のこの付近にはアユはいなかったらしい。
堰のせいで荒川から遡上できなかったのが原因とのこと。
その後魚道ができて、放流もあり、柳瀬川にアユがいるようになったと教えてくださった。
ただ、オイカワは昔から生息していて、バカッパヤとなんとも失礼な名前で呼んでいたそうだ。
またカワムツはいたが、なぜかウグイは全くいなかったとのこと。

このリーダーさん、子ども時代の話になるととても楽しい表情になる。
鉄橋下は水深もあり、子どもの水遊びの大切なポイントだったそうだ。現在は浅くなったがそれでもこの付近では一番の大淵、鯉がたくさん見られる。

さて、休憩の後は巾着状に大きく蛇行する流れを経て、最後の直線コース、皆さんで一気にゴミを拾いながら下った。
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松戸橋のたもとまでが我が町内会テリトリー、終着点だ。
5艘のゴミ回収ボートを順に土手上に引っ張り上げては広場でゴミを移して、再び空ボートを川に入れて水洗い。
広場の片隅に集めたゴミは、丹念に選別し袋に詰めなおした。
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手が空いた人から順に手を洗ってウェーダーを脱ぎ、汗びっしょりのズボンを乾かして涼んでいる。
私はいったん自宅に戻ってウェーダーを脱いできた。
涼しい風が首に、足回りに心地良い。
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全員に焼そばと冷奴にタクワン、そして缶ビールや麦茶が配られて、お疲れ様の乾杯。
しばしの歓談後は、初参加者が順に感想を発表。
私も、釣りで楽しませていただいている柳瀬川、この川を愛してやまない地元の皆さんとご一緒に清掃活動に参加させていただきありがとうございますとお礼を述べた。
盛大な拍手と、今後のカヌー教室やら川掃除&アユの塩焼きなどのイベントに引き続き参加をお待ちしておりますと声をかけていただいた。
この広場、今はガラガラの青空駐車場だが数年後には川沿い公園に生まれ変わることが決定している。町内会の役員さんの環境整備にかける熱意の成果である。

午前中いっぱいで終わったこのクリーン作戦。事後のなんと清々しいことか。
帰宅して庭を見ると、今年も額紫陽花(ガクアジサイ)がたくさん咲いていた。梅雨入りも近い。
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シャワーを浴びて着替えたら、なんとも言えない充足感でいっぱいになった。