カチーフさんから平日渓流釣行のご予定を聞き、早々にバイトさせてもらった。(笑)
やはり平日、下流域から通して、それらしい車は見えない。5月下旬のこの時期ともなると、餌釣師はアユの準備に勤しんでいることだろう(笑)、ありがたい。
曇天で涼しく快適な釣り日和。
里の小渓流といった風情でまさにフライ向き、身支度を整え川に降りると、水温14℃、申し分なし。
気になるのは減水し澄み過ぎの水くらいだ。
直後からイイ反応が。
教科書通り、流れ出し開きではほぼフライに出る感じだが、乗りが悪く、瀬での反応は以外にも少ない。
蜘蛛の巣と格闘しつつ、フライ交換して探りながら釣り上がる。
1尾目はカチーフさん。
期待ハズレの小ぶりヤマメ(笑)。
カチーフさんがストマックポンプで胃の内容物を見るとミッジのニンフが多数。
それならばとミッジにフライ交換してみたものの反応がイマイチ、
再び目立つエルクカディスに結び替えアピール力に期待してみるとこれが功を奏した。
カチーフさんはこの後、順調に釣果数アップ。
もうカウンターが必要なハイペースとなった。(笑)
負けじと私の1尾目。
カチーフさんの1尾目よりややましか(笑)、それにしてもサイズは…。
私もフックサイズ#14-16のカディスやパラシュートで安定してきた。
今日のパターンは決まった。
それからはもう忙しいほど釣れ続けた。
ついには、ほぼ同時に連続ヒットするシーンも。
やがて川幅が狭まり薄暗い谷にかかる手前の淵、ここはヤマメが溜まっているようだ。
この透き通ったフラットな水面攻略は容易ではない。
諦めて左岸を軽く巻いて越すと、そこそこの石を配したいい流れの渓相になっていた。
同じ流れ込みの大きくもないポイントから何度もバイトがあり面白い。
ここで数尾追加し一旦川から上がった。
午前中にカチーフさんは余裕のツ抜け、私も滑り込みツ抜け。
サイズはともかく、このところの激シブの釣りから解放され、笑いがはじけた。
川沿いの手打ちソバ店にて昼食。初めてのこのお店、ざるそばと野菜天ぷらのセットを注文。
新鮮な山菜の天ぷらもソバも絶品。空きっ腹には最高!
カチーフさんとの釣行は昼ソバが定番化しそう(笑)
ゆっくり昼食後は、午前の入渓点から遥かに下りますかと話しながら車で進んでいると、やはり良い流れの連続。
結局、午前に入渓点から200mほど下流に下った辺りから再入渓。
ところが、これが甘くない。
流れは良いけどうんともすんとも…
やがて朝の入渓点が近くなった頃、肩を流していたカチーフさんのカディスに良型ヤマメが身を乗り出して追い喰い。
ドラグがかかり、早くなった流速に追いつかず無念のバラシ。
カチーフさん、痛恨の1尾となりました。
(嗚呼、今も目に浮かびます…)
そのまま午前中のエリアを再トレース。6時間以上経過しているので一応はリセットされているとみた。
しかし、午後は逆光。
フライが見えずらい…
反応も午前に比べ落ちていた。
状況が分かっているポイントなのでせっせと追加しつつ叩き上がる。
最終地点手前の透き通った淵ではライズもあったがやはり出ない。
ここは粘るよりも午前中に良かった上のポイントへ移動。
最初の流れ込みでカチーフさんのフライに良型ヤマメが何度も水面を割るがついに乗らず。
やはり最初の一発目で出るヤマメが一番デカい。身を踊らせる派手なバイトが続くも徐々に型が落ちてきた。
タイムアップの時間が迫っているとカチーフさんに促され、私はその先のラストポイントへ。
午前中に良かったこのポイント、イブニングに入り活性アップのディンプルライズも見られ、やる気まんまんのヤマメがいた。
静かに近づき数投目、ハデな水しぶきを上げスプラッシングライズした良型ヤマメに私のカディスフライはすっぽ抜け!
おぉぉぉ、天を仰ぐ。
鈎掛かりしていないのでもう一度と力み、手前の沈み石にフライを引っ掛けて、カチーフさんと無念の交代。
代打をお願いしたカチーフさん、本日の最大サイズを見事に仕留めた。
やはり持ってる人でした。
素晴らしい一撃に脱帽 m(_ _)m
終わってみれば、二人で驚きの40尾近い釣果は全てヤマメ。カチーフさんは確実に20尾を軽く超えていた。
お互いバラシはその3倍はあるだろう。呆れるほどのストック量だ。
渓流では未だ経験のない二人揃ってのツ抜けだった。
願わくは良型混じりでツ抜けだったらとは欲張りすぎでしょうね(笑)
辺りは夕闇が広がっていた。小型の虫やカディスが飛び交う渓流沿いの道を、ゆっくりカチーフさんの愛車イレグイJr号に戻る。
『釣り足りて 友と下る 夕暮れの川』
静寂の川の山裏側はもう真っ暗で石も水も見えない。
車に戻り着替えた後は、カチーフさんのクーラーボックスに用意しておいた祝杯用のノンアルコールビールをゴクゴク。
うーむ美味い!五臓六腑に染み渡った。
10時間以上も遊んで帰宅した夜は水割り1杯で早々に撃沈、爆睡した。