今回の中山道行は手持ちのバンブーロッドのフェルール部の調整依頼のため、購入したフライショップに持ち込むこと。その後はお楽しみTimeだった。
私の白戸バンブーロッドは、
トンキンケーン、ノードレス7’2”、#2-3、2pc、
竹フェルール(6角スリップオーバーtype)のスロー気味ミディアムアクション。
とても気に入っており、入魂釣行ではいきなり9寸ヤマメ、尺ヤマメを連発した縁起モノなのです。
※ノードレスバンブーロッド
・トンキンケーンを節(Node)の前後部分で輪切りにして節部分を除去(Less)。
・その1セクション(節間)を割り、スプリットの1ピース(断片)として切り出します。
・曲がり直し、焼入れ、フレーミング処理の後、1ピースの両端を斜めに削り出し、その部分に接着剤を塗布して複数本繋ぎ合わせ、
・それを1本のスプリットとしてテーパーカットし、組み作られたバンブーロッドのこと
(以上、参照:http://koubouq.exblog.jp/6079126)
このロッドの竹フェルールですが、使用を重ねるうちに痩せて(締まって?)ゆるくなってきたので、いっそブラスのフェルールに交換を依頼。
調子の変化よりも長期使用に耐えられる方策を選択、しばしのお別れとなった。
バンブーロッドをご使用の方も多いが、最も多発する修理箇所がフェルールらしい。
グリップ周りやリール保持のリングなどアクション意外での繊細な問題もあり、調整や交換しつつおつき合いするのもバンブーの楽しさと割り切りたい。
さて、バンブーロッドを預けたので、川へ行こう。
薄曇りの空に新緑が眩しく水面はキラキラ、気分爽快。
が、昨年ヤマメを釣ったポイントに着くとガーン。
河川工事で都会の公園(フライショップ店主の言)と化していた…何てことを。
上流域へ移動、こちらの方が渓相もいい。
ホッとして入渓した。
直後から反応あるが、全く乗らない。出が悪くてじりじりも辛いが、すっぽ抜けバラシの連発も辛い。
サイズは小さいヤマメだな…、
咥えるのヘタだねぇ…。
焦るな!心に言い聞かせて叩き上がる。汗がポタポタで口に流れ込む。しょっぱい。
10連敗もした頃、小さな落ち込みの流れ出しでヤマメがひったくるように飛び出し、バッチリ掛かった。
小ぶりながら強く鋭い引きにカーボンの#3ロッドがよく曲がって面白い。手元に寄せてランディングネットで掬おうとした瞬間、再度疾走、折れた笹が大量に重なった下に突入しティペットが枝に当たって止まった。
ちょっとした油断がw…
フライを咥えた綺麗なヤマメが水の中に見えるが笹枝の茂みで掬えない…
ついにティペットが切れて終了。
天を仰ぐ!
この後もすっぽ抜けバラシが続き、ついに心が折れた。
…>_<…
計30敗は間違いない。かつて経験のないバラシの嵐だった。
帰宅後、祝杯のハズだったビールを飲んで早めに横になったが眠れない。
釣行後はいつも爆睡だが、眠れないのは初体験。
入渓時点ではツ抜けを目論んでいたが、まさか…
笹枝のヤマメが脳裏に浮かぶ。
いいポイントで飛び出したヤマメ、手元に寄せて逃走する魚影がいくつもよぎる。
窓が白々としてきたようだ。
こんな夜があるから至福の時間が輝くのだろう。
それにしてもこの記事を書くのもつらい、悔しさがまた蘇ってきた。